"A SYSTEM"は、コンピューターシステムをアートと捉えたプロジェクトであるため、データの記録をテーマとしたとき、CDという媒体はすぐに頭に浮かびました。 音楽のみならず、様々な情報を記録できる媒体であり、どこか懐かしい90年代の匂いもするそのイメージは本プロジェクトのモチーフにぴったりです。 このディスクは、カラーパレット、サイズ、速度など様々な情報を持っており、A SYSTEMの中でNIINOMIがつくる作品の多くはこれらの情報をもとに作られることになるでしょう。 新しくデプロイするコントラクトは常にMemory Discのコントラクトを参照することになります。 もちろん、他の誰でもこのコントラクトに接続して情報を利用することもできます。 Dom Hofmannはこの特性を活かした、テキストオンリーのシンプルなプロジェクトLootを発表し、90以上の派生プロジェクトが誕生しました。Memory DiscはあくまでもNIINOMIの個人的なプランのために作られたコレクションですが、いくつかの派生作品が生まれるこでしょう。